
蒲鉾(北海道では天ぷら)の原料の「すり身」にできる魚は限られています。
脂身が少なく、淡白な魚でないとすり身には出来ません。
しかも、ほとんどのすり身にはリン酸塩やph調整剤などが使われており、無添加のすり身は入手が難しい状況です。
既製品のかまぼこも、裏の成分表を見れば「合成添加物のオンパレード」です。

そんな中、やっと見つけたのが添加物を一切使わない「スケソウダラ」だけでできた非常に貴重なすり身です。
旭川市で長年(40年以上)蒲鉾を作っている会社にお願いし、冷凍にする事で技術的な問題をクリアし、できる限り安全な食材で蒸し天ぷらを作ってもらいました。

無添加の原料には、やはり安全性の高い食材でないと良い味は出ません。
そこで、砂糖は三温糖、塩は自然塩、野菜は全て無化学肥料・無農薬野菜を惜しみなく使って作りました。
すり身で使用する魚も「天然モノ」だけを使用しました。


★お刺身風にわさび醤油で
湯煎して温めて、わさび醤油でお刺身感覚で召し上がって下さい。
★洋がらしでおでん風に
湯煎して温めて、からしをつけてお酒のおつまみにどうぞ。
★油で揚げてさつま揚げ
冷凍のまま、またはお湯で解凍しクッキングペーパーで水分を取ってから、180度〜200度の油で揚げてください。熱々の揚げ天ぷらが出来上がります。
油は安全な油(しそ油、ロマニコ オーガニックエキストラバージンオリーブオイルなど)で揚げて下さい。

★野菜と一緒に炒めて
フライパンに油を引いて、お好きな野菜で炒めてください。(お肉でもOKです)
★焼いて長ネギと一緒に
そのまま焼いて長ネギを刻んで上にかけ、お醤油で召し上がって下さい。(生姜やにんにくなどを上に乗せても美味しいですよ)
★お鍋やおでんにいれて
お魚の味が出て大変美味しくなりますよ。
★お味噌汁やお吸い物に
少し入れるだけで味が引き立ちます。
★うどんやお蕎麦のめんつゆに入れて
うどんやお蕎麦のつゆを作る時に、かつお・昆布・干し椎茸等と一緒に入れてめんつゆを作ってください。材料が少なくてもだしが出ます。

★チーズをのせて
フライパンに弱火で両面を軽く焼いて、チーズを乗せてとろけたら召し上がってください。
(真ん中に切れ目を入れ中にチーズを入れて弱火で焼いてもOK)


健康に良い食生活として「日本型食生活」が挙げられますが、その基本が「良質たんぱく質」と「低脂肪」です。
四方が海に囲まれた環境の日本人は、魚介類や魚肉加工品をよく食べることによって、良質のたんぱく質と体内で酸化されにくいDHA・EPAが豊富な脂肪酸を摂取してきました。
魚には、オメガ3系(アルファリノレン酸)と呼ばれる不飽和脂肪酸が豊富で、近年、細胞膜や神経膜を保護し、体内の恒常化になくてはならない物質として注目されています。
また、カルシウムを中心としたミネラルも豊富です。
近年の欧米食は酸化しやすい脂肪分が多く、老化と細胞の酸化につながってきますから、魚を食べることで体内の酸化を防ぎ、細胞を守ってくれるようになります。

体内で合成できない9種類を「必須アミノ酸」といい、この必須アミノ酸をバランスよく含んでいるものが「良質たんぱく質」です。
魚肉には他にないアミノ酸がバランスよく含まれていて、「タンパク質満点」なんです!
必須アミノ酸が完全でないご飯や麺類・大豆食品なども、魚肉製品と組み合わせることで効果的にタンパク質が補給できます。
栄養バランスを考えた時やダイエットする時に思い浮かぶのは「動物性脂肪のとり過ぎはダメ!」ですが、新鮮な天然魚が原料のかまぼこ製品は、牛肉や豚肉などの脂肪とは異なり、血液の流れに良い脂肪で身体に優しいことが魅力です。

「たんぱく質が多いから良い!」と単純に考えても意味がありません。
カロリーが低い大豆食品は日本人好みですが、問題もあります。
それは体内で酸化しやすい事です。何十年という年月の間で体内酸化が進みやすく、細胞や皮膚の老化にも関係してきます。
また、肉製品はたんぱく質が多いですが消化が悪い面があり、近年遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆食品を食べさせ、濃厚飼料で早期に成熟させる畜産物は「狂ったたんぱく質」の可能性もあります。
魚肉をペースト状にした練り製品は、繊維質がすり潰されているので消化されやすくなっています。
胃腸の働きの弱い子供さんやお年寄りでもそのまま安心して食べられ、おやつとしても健康に良いものなのです。

蒲鉾製品は、小魚やワカメ・ひじきなどと共にカルシウムの貴重な供給源です。
カルシウムは骨や歯の主成分となるほか(ビタミンDも必要になります)、神経系のネットワーク(情報の伝達・共有)や精神的バランスなどとも深くかかわっていますが、日本人はミネラルの中でも特に不足しています。
添加物やファーストフーズでお腹一杯になっても、逆にそれによってミネラルが体内から溶け出て、慢性的なミネラル不足になります。
骨や筋肉などの発達が早い子供さんや、妊娠・出産や更年期を迎えた女性には何よりも大切な栄養素です。
特に更年期障害はいろんな症状が出てきますから、40歳前後からカルシウム食品を十分に摂っておく必要があります。
青身魚を中心に天然の魚にはカルシウムのほかに良質なたんぱく質やビタミンDもたくさん入っていますので、これらを原料として作ったさつま揚げやつみれはカルシウムが効率よく摂取できます。
骨折して寝たきりの原因となる骨粗しょう症を防ぐためにも毎日欠かさず補給しましょう。

カルシウムと同じミネラルの「鉄分」もインスタント食品やファーストフーズを食べていたり、更年期に差し掛かると不足してきます。
貝類や海苔・さつま揚げには鉄分も比較的多く含まれています。
肉類より消化が良いためお年寄りにも安心して鉄分補給ができる食品です。
しかも、消化吸収に良い「ヘム鉄」のため、植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」より吸収率は何倍も高くなります。
女性は月経の影響で鉄欠乏症貧血になりやすいのでしっかりとる必要がありますが、鉄分はたんぱく質やビタミンCと一緒にとると体内での利用率が高まりますから、良質たんぱく質のかまぼこ製品や果物は貧血対策にも良いでしょう。

今やどこへ行ってもコンビニやファーストフーズ店があり、手軽にお腹を満たすことができますが、骨や筋肉などの発達が盛んで新陳代謝の早い成長期の子供にとって、特に重要な栄養素がたんぱく質やカルシウムです。
痩せている子供、肥満の子供、そしてメガネをかけている子供たちが増えています。
基本的にはたんぱく質と良質なカルシウム、オメガ3系の脂肪酸が重要になってきます。
これらを手軽に、焼いたり、温めたり、揚げたり、炒めたりといろんな料理にインスタント感覚ですぐ用意できるのが蒲鉾商品なんです。
野菜入りや海の幸など種類もいろいろありますので、子供さんのおやつや間食にも最高です。

DHAやEPAは魚にたくさん含まれる油でいろんな健康食品も出ていますが、血管病や心情病・認知症などの予防や軽減に必要な成分と言われ、今や常識として定着しています。
魚を生で食べている漁村やエスキモーには上記のような病気はほとんどないそうで、魚油は血液や細胞膜・血管膜・細胞膜などを強化するために働いてくれますから、重要な油脂分です。