今やお米の消費は年間一人当たり60キロを切りました。
この20年で一人当たり年間15キロも家庭で食べるお米が減ったことになります。
2011年にはパンや麺類に追い抜かれてしまいました。
外食や中食もここ数年は横ばいなのに、お米の消費だけが減少しています。
なぜでしょうか?
「食の欧米化」が大きな原因の一因でしょう。
それと生活スタイルの大きな変化があります。
一般的に言われているのは、
1)ファーストフーズの急速な発展(全国への多店舗化)
2)インスタント食品の普及(多彩な麺類が多くなった。ほとんど輸入小麦)
3)レトルト食品・冷凍食品の広範囲な開発(電子レンジでチン!)
4)弁当チェーン・外食レストランの普及、コンビニ弁当・スーパーの弁当や惣菜の一般化
5)少子化と夫婦共働きの増加
6)主婦の社会進出や趣味・習いものなどの拡大
7)肥満とダイエットの情報普及(運動しない、カロリー計算)
8)核家族化によって1回の食事量が少なく、個食や多食への変化
9)食の簡便化(栄養の中身よりお腹を満たせば良い)
10)多様な趣味や個性化への出費の増加(食品経費削減)
11)肉体を使う仕事が減り、デスクワーク主体になった(軽食・早食い)
12)多様なライフスタイルの変化(仕事の変化・遊びの変化・夜型人間の増加)
以上が時代の変化による食の変化と言われるもので、特に食事を作るお母さんは朝食をいかに早く作ってご主人と子供を送り出すか!が命題となっています。
そのため、統計によれば半数の家庭が「朝食時間は10分」と答えていて、すぐ焼けるパンにバターやジャムをつけて飲み物(牛乳やジュース)で流し込む「家庭内ファーストフーズ」が最短コースです。
国内のパン消費量及び生産量は年々減少傾向で、小麦粉の消費が伸びている訳でもありません。
1世帯当たりのパンの消費量の全国平均は44.7kgで、調理パン(サンドイッチやカレーパンなど)・菓子パンが少し増えている位で全体的にはこの20年間でほとんど変化はありません。